「赫奕たる異端」について |
「赫奕たる異端」において、フィアナは死にます。それが大きなひっかかりとなって、わたしの中で以後高橋監督やボトムズへの評価が変わった訳ですが、この作品についてスタッフも「失敗だった」と発言しているのを様々な箇所で目にしました。 今回のインタビューでも高橋監督は 「本当は続編は作りたくなかった」 と言っています。理由は「フィアナを殺すしかなかったから」「死ぬしか選択肢がなかったから」。 うーん、まあ作り手がそう思っているのだからこっちはどうしようもないんですが、何だかだなぁ、と・・・。 今西 隆志監督は 「フィアナには死んで欲しくなかったし、死ぬ理由が分からなかった」 と言っています。そして遺体を焼いたりしないで宇宙に送り出したと。 「勇気が足りなかった」とも言っています。 希望としては 「蘇るとしたら、リメーク的に作るかハッピーエンドになるのが定石かな。」 「フィアナというキャラクターが強すぎるんです。(テイタニアは)絶対勝てない。」 という氏の言葉に強い安心感を得ました。こう思っている作り手がいるのだ、と。 「ガンダム0083」を、途中まで「カッコイイ!特に周夫&明夫親子はすげー!(←ズレててすみません・・・)」と興奮状態で見て、ラストで「なんだこれ・・・っつーかぱーぷるとん?」と、がっかりして、そしてその後「赫奕」。 という事で、わたしの中での氏の評価は「女の扱いがなっとらん」と低かったのですが、これでそんな事もないんだなという事になりました。ガンダムについては詳しい文献も読んでないし、まだあのラストは納得いかないけど。 出渕 裕氏は 「(監督と脚本家にとって)フィアナはいい子すぎたから新しいヒロインを出したのだろうけど、ファンはみんなフィアナが好きだった」と言っています。ファンとしては「キリコとフィアナのままでいてほしかったのだ」と。わたしとしては「作る前にそんな事もわからなかったのか」と思うのですが、ボトムズに関してフィアナの魅力を語っている雑誌もなければ現場の人もいない、そんな状況だったのでしょうね。失って初めて気がつくものって事なのかな。 竹田裕一郎氏のトリビア集は箸休め的に読めてよかったです。 ああ、あと銀河万丈氏のインタビュー、いつもながら写真がいいなぁ。怪しさマンテン。 郷田ほづみインタビューについて感じた事を書くとまるで褒めているように見えないと思うので、後回しにします。まあ、いつもの事なんだけど・・・。 |