ATマーク
「装甲騎兵ボトムズ」が好きっ!
っていうかフィアナ及び郷田ほづみさんのファンな私の
独断と偏見に満ちたお話
ボトムズというアニメについて

 
恋の物語

わたしはボトムズの何にこんなに惹かれているかというと、二人の恋の話。
戦争やロボットは単なる小道具やシチュエーションに過ぎず、二人の恋の障害を作りだしてドラマ性を強めています。それとは知らずに巨大な力によって運命づけられ、二人は一緒にいる為に、生き抜く為に努力する。
時には女が、時には男が支え、二人の力で前に進んでゆくその様はまさにラブロマンス。
戦争しか知らずに人と接することが出来なく戦うことしか能の無い男と、戦うために生まれた女がいつしか互いを愛し続ける為に生きるという目的を持ち、最後には二人で新しい世界に旅立つ・・・(くーっ。愛だぜ)。

 
おとぎ話


監督はボトムズを「おとぎ話」と称しています。
それは何故だろう、ってことで、騎士と姫の物語だとしたらって考えてみました。

ウド編とクメン編では、二人は悪い魔法使いに閉じ込められた美しいお姫様と、それをを救う騎士。
お姫様は外の世界への憧れと騎士への恋心でときめきます。
一方騎士は自分とお姫様の恋を邪魔する悪人を倒しながらいつしかそれに巻き込まれてゆく自分に気がつくのです。
そして「高い塔の姫」が「自分の恋人」に、「強くて勇敢な騎士」が「戦いを求める恋人」に変わる時。
二人は互いを見つめなおします。
互いの役割の変化に。
二人の間に障害があった時には影になり見えていなかった互いの個性を。
それが「サンサ編」。

ここで幻想が壊れ、勇敢な騎士は同時に残虐な兵士だったということに気がついた姫はためらいながらも、彼を求めます。
騎士は姫の清らかな心に自らが入ることによって彼女を汚すことにためらいながらも、おそるおそる足を踏み入れるのです。
それは彼らだけの神聖な国。
けれども彼らにしか作り出せない果てのない心の領土。
そこで姫を取り戻しに来たライバルを倒した騎士は、目的を達成したことで彼方を見ることになるのです。まだ見えていない地平線の向こうを。
クエント編の開始。

ここで姫は待っています。戦いに行く恋人の無事を祈って。そこでは次々と試練に襲われますが、導かれるように答えを見つけてゆきます。
そして再会。
一度は元の国に戻ろうとする二人を襲った試練ですが、彼女は「信じる」ことによって愛を保ちます。
そして旅立ち・・・
(何回見ても最終回は悲しいです。ブルーになります)。

 
でもねぇ〜


まあ途中フィアナがぜーんぜん出てこなかったり、クエントで神がどーの、キリコの謎がどーのって時は正直「どーでもいからフィアナ出せ!」などと叫んだりもしましたが(^_^;)、わたしはこの作品を愛しています。
作品におけるキャラクターの濃さ、壮大なドラマ、主人公の描写など、特筆すべき点は数えきれません(まあ、一番はフィアナと郷田さんなんですけど(笑))

主人公の周りでは否応無しに政治や欲望が回ってゆく。彼の能力を利用しようとする者や、彼を慕う者も含めてよそ者と関わるうちに彼の人生は大きく変化してゆきます。
最終的には神にはむかう事になるのですが。

でも、監督のやりたかったことはラブロマンスとは全く違かったことが最近分かって寂しくなりました(-_-;;)。
今までの年月の情熱が空しさに変わってこのページに怒りをぶつけています。
どーしてくれるんだー!
2人は恋人?
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