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2001.5.30 更新分
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「あなたの・・・頬も好き。こうやって何回もキスするの。」 男の頬を女の唇が滑る。 柔らかく、温かい温もりが皮膚の上を滑るたびに、男の頬は期待にびくついた。 彼の肉を感じながら、繊細に、しかし情熱的に女は動いた。 声にならない声が聞こえるようなその動きは、男の作られかけた理性をまた壊してゆく。 男の頬を包みつつ、喉を、鎖骨を、女は唇で愛撫する。 「あたしを愛するこの体が好き。この・・・つれない体が。」 「・・・え?」 男はようやく意思を発した。 「俺は・・・、つれない?」 独り言のようなその言葉には不安が現れていた。 女の手が止まる。 「俺は・・・何かが物足りないとうのか?」 (続く) |